子どものプログラミング教育について記載しています。執筆当時(2022年4月)の内容です。最新の情報は、公的機関・公式サイトなどでご確認ください。
文部科学省の学習指導要領に基づいて、2020年度から小学校においてプログラミング教育が導入されています。また、「GIGA(ギガ)スクール構想」という取り組みにより、小学校から端末(我が家の場合はiPad)を貸与してもらっています。私が見る範囲では、息子は調べ学習、資料作成、体育の授業で自分の動きを撮影して振り返るといったことで端末を使っているようです。他には、先生から子どもたちへの連絡事項を確認できます。学習に必要なツールとして特に問題なく使えているのでよかったなと思っています。
「GIGA(ギガ)スクール構想」とは、児童・生徒向けの1人1台端末環境および高速大容量の通信ネットワークを整備するという、文部科学省の取り組み。GIGAは、「Global and Innovation Gateway for All」の略。
▽GIGAスクール構想の実現について(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm
2024年度には「情報」が大学入試の出題課目になるといわれていて、ますますプログラミング教育が注目されています。
息子がプログラムや電子機器に苦手意識を持たないように、我が家で行ったことをまとめました。
タイピング練習
スマホのフリック入力は、ほっておいても覚えたのですが、パソコンのタイピングは練習したほうがよいだろうと、タイピング練習サイトを探しました。中でも、使いやすそうな「myTyping(マイタピング)」を時々息子にやらせました。「myTyping(マイタピング)」は、たくさんのタイピングコンテンツがあることが魅力のようですが、初心者向きのタイピングがったあったので、それから始めました。
「myTyping(マイタピング)」に記載されていた中で、息子に特に気をつけて伝えたのは次の3点です。
・ホームポジションを保つ
・キーボードを見ない
・正しい指で打つ
初心者タイピングでは「A」「S」「D」「F」「G」から始め、少しづつ打つ文字を増やしていくところが無理なくできてよかったです。また、画面上にキーボードと指のイラストが表示され、どの文字をどの指で打つのかがわかりやすく表示される点も便利です。例えば、「A」を入力する際は、イラスト上のキーボードの「A」のキーに色がついて、イラスト上の左手小指に色がつきます。言葉で説明するより実際にやってみたほうがわかりやすいです。
小学校低学年からはじめ、日本語ならある程度タイピングできるようになりました。日本語の他、英単語タイピングも進めています。
▽myTyping(マイタピング)
https://typing.twi1.me/
▽ひよこでも出来るタイピング練習講座(マイタイピング)
https://typing.twi1.me/training
▽英単語タイピング練習(マイタイピング)
https://typing.twi1.me/list/series/88507
小5になって、学校でもタイピングの練習をしているそうで、「タイピング技能検定イータイピング・マスター」の模擬試験などを行っているとのこと。検定試験にはお金がかかりますが、模擬試験は無料でできるので、自分のレベルを知るためにもチャレンジする甲斐があるようです。
タイピング練習サイト「e-typing(イータイピング)」も使い勝手がよさそうです。
▽e-typing(イータイピング)
https://www.e-typing.ne.jp/
▽タイピング技能検定イータイピング・マスター
https://web.e-typing.ne.jp/
▽模擬試験(イータイピング・マスター)
https://web.e-typing.ne.jp/mock/
最初は「NHK for School」の「Why!? プログラミング」から
タイピング練習と並行して、息子と「NHK for School」の「Why!? プログラミング」を視聴しました。
まだ、小学1年生の頃だったように思います。そこで使っている言語がビジュアルプログラミング言語の「Scratch(スクラッチ)」でした。一通り視聴して、実際に「Scratch(スクラッチ)」のサイトにサイインしてのプログラム見たり、少し作ったりましたが息子も私もあまりピンときませんでした。少し早すぎたのかもしれません。ただ、子どもがさわるプログラムとしては「Scratch(スクラッチ)」は有名で、よく使われています。
■「NHK for School」とは、NHK(日本放送協会)の学校や家庭向けコンテンツ。NHKで放送した番組が視聴できるほか、資料なども閲覧できます。
▽NHK for School
https://www.nhk.or.jp/school/
■「Why!? プログラミング」とは、「NHK for School」のコンテンツ一つ。厚切ジェイソン氏を中心に「Scratch(スクラッチ)」で様々なプログラムを行う。
▽Why!? プログラミング
https://www.nhk.or.jp/school/sougou/programming/
プログラム教室「プロ・テック倶楽部」に入会
「NHK for School」の「Why!? プログラミング」では、ピンとこなかったのですが、プログラムに親しんでもらおうと、自宅から通いやすいプログラム教室「プロ・テック倶楽部」に入会しました。先生に教えてもらう方法のほうがわかりやすいと思ったからです。
「プロ・テック倶楽部」では、小学校入学前の子どもから楽しめるコースから、1st Stage~6th Stageと続き、さらにその後のコースもあります。
最初の頃は、「Edison(エジソン)」という二輪のロボで「EdBlocks(エドブロックス)」というツールを使って、ちょっと触れてみるという感じでした。頻度も月1回程度でした。
その後、2nd Stageで「Scratch(スクラッチ)」を触り、ブロックを並べてプログラムを作る方法を学びました。「繰り返し」「1秒待つ」といった内容を体感的に理解できたように思います。
その後、3rd Stageで「BlocklyDuino(ブロックリードウィーノ)」や「Arduino IDE(アルドゥイーノ アイディイー)」いうソフトで「Arduino(アルドゥイーノ)」というハードウェアを使ってLEDを光らせたりセンサーを使ったりしました。4th Stageでは、「Python(パイソン)」というプログラム言語でセンサープログラムを行いました。
4th Stageの最後では、「役立つプログラム」をテーマに制作しました。例えば、距離センサーを使って、「人の手が近づくとアルコール消毒液を出すプログラム」などがありました。コロナウイルス感染症の対策として「非接触」という点で大いに役立つプログラムです。もっとも、装置全体は作っていませんが、その基幹となるプログラムとモーターでの動きは完成していました。自分でどのようなプログラムを作るかといった考えるところから始めて、フローチャートを作成しプログラムを制作。さらに、パワーポイントで発表資料を作成し、保護者、クラスの子どもたち、先生が見守る中、一人ひとりプレゼンテーションを行いました。
ただプログラムを作成するだけでなく、自分の頭で考えて形にすること、発表を行うことは、彼にとっていい経験になったなと思いました。
こう記載すると、高度なプログラムを学んでいるように感じられるかもしれませんが、実際は息子の場合は月1~2回(1回90分程度)の参加なので、ずいぶんと先生方にフォローをしていただいたのではないかと思っています。ちなみに、発表会以外は、普段の教室の時間は子どもたちだけの参加です。テキストだけ見ると、専門的な内容で、3rd Stage以降、正直私には理解できないくらいです。
「プロ・テック倶楽部」のコンセプトは、「モノづくり×プログラミング」ということなので、パソコン上だけのプログラムではなく、モノづくりという点が特徴といえます。
「プロ・テック倶楽部」とは、関東地方で14教室展開しているプログラミング教室。2016年度に科学実験教室の「サイエンス倶楽部」から生まれた。コンセプトは「モノづくり×プログラミング」。
▽プロ・テック倶楽部
https://protech-club.com/
また、プログラム教室では、「Scratch(スクラッチ)」は卒業したのですが、ビジュアル言語のほうが操作がしやすいため自宅では「Scratch(スクラッチ)」を楽しむようになりました。
「Scratch(スクラッチ)」で自由に遊ばせていたのですが、実は色々ルール違反をしていることがわかりました。下記ページ「Scratshと息子と著作権」にまとめました。