子どもの通信教育について記載しています。執筆当時(2022年4月)の内容です。最新の情報は、公式サイトなどでご確認ください。
2022年度、小学5年生となった息子は、小学生の低学年から、ベネッセの「進研ゼミ 小学講座」とZ会の「通信教育小学生向けコース」を受講しています。どちらも魅力ある通信講座ですが、基本的には教科書に沿った基本的な内容がメインです。飽きっぽい息子は異なったテイストの2つの講座を並行して進めることで、基礎が身につけられるようにと思ったからです。
私立の中学は経済的に厳しいため、本音では公立中高一貫校に進学できればいいなあと思っています。しかし、息子は勉強が好きではなく通塾もしていないので、正直、合格するのは難しいでしょう。それでも、我が家なりにできることを進めています。その一つがZ会の「通信教育」です。
5教科プラスαの学習
Z会の「通信教育小学生向けコース」は、学年によって、「1~2年生」「3~6年生」に分かれ、「3~6年生」は「小学生コース」「小学生タブレットコース」「中学受験コース」の3つのコースがあります。
Z会だけでなくベネッセの「進研ゼミ」もそうですが、通信教育では紙のテキストよりもタブレットを推しているように思えます。どちらがいいかは各家庭によって異なりますが、我が家では紙のテキストを使う「小学生コース」を受講しています。私自身がタブレットに慣れていないのと、丁寧に字を書くことが苦手な息子には、紙に書くことが字の練習になると思ったからです。
Z会の「小学生コース」は、国語と算数だけなどと単科受講も可能ですが、幅広く学ぶためにも、「国語」「算数」「理科」「社会」「英語」の本科と呼ばれる教科はすべて受講しています。また、「国語」「算数」「理科」「社会」は、それぞれ「スタンダード」か「ハイレベル」かを選びます。「ハイレベル」は「スタンダード」の内容にプラスしてやや難しい問題が加わっています。
さらに、専科と呼ばれる目的別の講座を追加することで力をつけようと試みています。専科には、3年生および4年生は、それぞれの学年の適した「思考・表現力」講座があります。5年生、6年生は「思考・表現力」講座はなく、「作文」講座、「公立適性(公立中高一貫校適性検査)」講座があり、さらに6年生は「公立作文(公立中高一貫校作文)」講座があります。ただし、6年生は「作文」と「公立作文」の同時受講はできません。
息子は5年生から、小学生コースの7講座「国語」「算数」「理科」「社会」「英語」「作文」「公立適性」の受講を進めています。「国語」「算数」「理科」「社会」は「ハイレベル」を選択。6年生は、「作文」を「公立作文」に変更してして続けられればいいなあと思っています。
ただ、ベネッセの「進研ゼミ」もZ会も高学年くらいから、自学自習を想定したつくりになっていますが、息子の場合は自ら勉強することは皆無のため、促し、丸つけ、解説といったことは、まだまだ必要です。
各講座の所感
ベネッセの進研ゼミが「チャレンジ」というように、Z会の通信教育のテキストは「エブリスタディ」とつけられています。「いつも勉強」というと、勉強ばっかりという感じですが、「毎日コツコツ勉強を継続しよう」というニュアンスだと受け入れやすいです。
英語
2022年度から、音声ペンを使用して学習するスタイルからからWebアプリを使用して学習するスタイルに変更となりました。正直、よかったなと思いました。音声ペンでマークをタッチして説明や発音を聞く方法でしたが、タッチに対しての読み取り精度が悪かったり、内容が冗長的だったりと、効率が悪いなと思っていたからです。Webアプリで英語を聞くほうが、サクサク進められるのでストレスが軽減されました。欲を言えば再生スピードが変えられると嬉しいですね。
また、5年生・6年生はオンラインスピーキング付きです。月1回、オンラインで25分間の外国人講師(フィリピン在住)のレッスンを受けることができます。
国語
ベネッセの「進研ゼミ」は国語の教科書ベースですが、Z会の「通信教育」は教科書以外の内容が掲載されているので、読書に関心がない息子にとって色々な文章に触れられるいい機会になっています。物語文では、続きが気になる内容があるなど、出典の本を読みたくなりものも。
答えの解説も丁寧でわかりやすいですが、息子の場合は自分で読んで理解するのは難しいかも。私のほうでポイントだけを説明しています。
メインテキストの漢字の練習の箇所は1学年下のものなので、5年生なら5年生で習う漢字の書き取りのほうがいいなと思っています。
算数
基礎の部分から丁寧に説明しているところがいいなと思いました。「ハイレベル」だけにある問題は、少し手ごたえがあるので、教科書レベルからプラスαを学びたい息子にぴったりです。毎月やりきれるボリューム感も良いところです。
理科
5年生からボリュームが増えた科目です。写真や図が多いですが、比較的わかりやすく表現されているので、頭に入りやすいと思います。登場するキャラクターが各教科の先生と生徒2人(さとる、まどか)の他、まどかの兄(ゆうき)が出てくるのですが、吹き出しで、予想の仕方や考え方のポイントを伝えてくれるところも良いです。ただ、先生と先輩ポジションの役割が被っているような気がします。4人登場すると紙面もごちゃごちゃしてしまうのが残念です。
社会
社会は覚えることが多くなった増えた科目です。最初から全部覚えるのは大変なので、問題のかっこを穴埋めしつつ繰り返し書いて覚えたいところ。しかし、やみくもに暗記するのは苦手な息子。ベースとなる知識を持って考える事を楽しみつつ覚えられるといいなあと思いました。また、他の教科もそうですが、ルビが記載されているのは取っ掛かりやすく何かと助かります。
作文
適性検査に必須の作文。息子が苦手な作文。小学校の低学年から、「ブンブンどりむ」やベネッセ「進研ゼミ」の作文講座を受講してきました。どの講座も丁寧に説明があり、書きやすい工夫がされています。自分の体験を具体的に書くということがポイントの一つですが、数をこなしてなんとか書けるようにしたいところです。例文や解答例に触れて、なんとかコツをつかんでくれるといいなあと思います。Z会の作文に、下書きのページが含まれているのは助かります。
公立中高一貫校適性検査
公立中高一貫校の適性検査で求めらる5つの力、「教科基礎力」「表現力」「情報整理・運用力」「論理的思考力」「課題解決力」を身につける講座とのこと。「教科基礎力」以外は、すぐに身に付けるのは難しいだろうなと思います。息子は、問題を斜め読みしてパパっと書いてしまう傾向があるので、じっくり取り組んで欲しいところ。1冊で2回分とてんさく問題があり、決して分量は多くありませんが丁寧に取り組むことで力をつけることができそうです。
料金
2022年度のZ会通信教育の費用は合計金額:160,464円(1月あたり13,372円)
これは息子の受講コースの場合です。小学生コースの5講座「国語」「算数」「理科」「社会」「英語」と、専科の「作文」「公立中高一貫校適性検査」を12か月分一括払いした金額です。ちなに「国語」「算数」「理科」「社会」は「ハイレベル」を選択しています。
本科 | 本科 | 専科 | 専科 | |
5教科 | ハイレベル | 作文 | 適性検査 | |
12カ月一括払い | 89,220円 | 8,976円 | 33,660円 | 28,608円 |
まとめ
Z会の通信教育が息子にとっては、メイン教材となります。オリコン満足度でもNo.1になったZ会の通信教育は、私自身も満足度が高いです。「エブリスタディ」の教材の名前の通り、毎日コツコツ机に向かいながら力をつけくれれば何よりですが、一人で勉強できない息子には、親の伴走が必要です。息子と一緒に親も勉強しながら、取り組もう思います。