子どもの通信教育について記載しています。当時(2023年度)の内容です。最新の情報は、公式サイトなどでご確認ください。
2023年度、小学6年生となった息子は、小学生の低学年から、ベネッセの「進研ゼミ 小学講座」とZ会の「通信教育小学生向けコース」を受講しています。どちらも魅力ある通信講座ですが、基本的には教科書に沿った基本的な内容がメインです。飽きっぽい息子は異なったテイストの2つの講座を並行して進めることで、基礎が身につけられるようにと思ったからです。
私立の中学は経済的に厳しいため、本音では公立中高一貫校に進学できればいいなあと思って2024年2月に受検もしましたが、残念ながら不合格でした。不合格ではあるのもの、よい経験になったと思います。自宅で通信教育のテキストは進めていました。その一つがZ会の「通信教育」です。
5教科プラスαの学習
Z会の「通信教育小学生向けコース」は、学年によって、「1~2年生」「3~6年生」に分かれ、「3~6年生」は「小学生コース」「小学生タブレットコース」「中学受験コース」の3つのコースがあります。
Z会だけでなくベネッセの「進研ゼミ」もそうですが、通信教育では紙のテキストよりもタブレットを推しているように思えます。どちらがいいかは各家庭によって異なりますが、我が家では紙のテキストを使う「小学生コース」を受講しています。私自身がタブレットに慣れていないのと、丁寧に字を書くことが苦手な息子には、紙に書くことが字の練習になると思ったからです。
Z会の「小学生コース」は、国語と算数だけなどと単科受講も可能ですが、幅広く学ぶためにも、「国語」「算数」「理科」「社会」「英語」の本科と呼ばれる教科はすべて受講しています。また、「国語」「算数」「理科」「社会」は、それぞれ「スタンダード」か「ハイレベル」かを選びます。「ハイレベル」は「スタンダード」の内容にプラスしてやや難しい問題が加わっています。
さらに、専科と呼ばれる目的別の講座を追加しました。専科には、3年生および4年生は、それぞれの学年の適した「思考・表現力」講座があります。5年生、6年生は「思考・表現力」講座はなく、「作文」講座、「公立適性(公立中高一貫校適性検査)」講座があり、さらに6年生は「公立作文(公立中高一貫校作文)」講座があります。ただし、6年生は「作文」と「公立作文」の同時受講はできません。
息子は6年生から、小学生コースの本科「国語」「算数」「理科」「社会」「英語」と、専科「公立適性」「公立作文」を受講。
ベネッセの「進研ゼミ」もZ会も高学年くらいから、自学自習を想定したつくりになっていますが、息子の場合は自ら勉強することは皆無のため、促し、丸つけ、解説といったことは、まだまだ必要です。6年生の後半ぐらいから、丸付けを自分でするように促しましたが、適当に丸つけするので、丸つけチェックも必要です。
各講座の所感
ベネッセの進研ゼミが「チャレンジ」というように、Z会の通信教育のテキストは「エブリスタディ」とつけられています。「いつも勉強」というと、勉強ばっかりという感じですが、「毎日コツコツ勉強を継続しよう」というニュアンスだと受け入れやすいです。
英語
テキストを見ながら、Webアプリで音声を聞きながら学習するスタイルです。音声データで日本語の説明と英語の発音が聞けるのですが、説明が冗長的なところが多いので、英語の音声だけをサクサクと聞けるようになればいいなあと思います。また、再生スピードが変えられると嬉しい。
月1回オンラインスピーキングのレッスンが受けられますが、いつからか受けなくなってしまいました。単に時間が取れなかったことが大きいですが、もっと活用したらよかったと思いました。
国語
ベネッセの「進研ゼミ」は国語の教科書ベースですが、Z会の「通信教育」は教科書以外の内容が掲載されているので、読書に関心がない息子にとって色々な文章に触れられるいい機会になっています。物語文では、続きが気になる内容があるなど、出典の本を読みたくなりものも。
答えの解説も丁寧でわかりやすいですが、息子が自分で丸つけする時は、あまり解説は読んでなさそう。間違ったところだけでも読むように促したい。
算数
基礎の部分から丁寧に説明しているところがいいなと思いました。「ハイレベル」だけにある問題は、少し手ごたえがあるので、教科書レベルからプラスαを学びたい息子にぴったりです。毎月やりきれるボリューム感も良いところです。
理科
写真や図が多く、比較的わかりやすく表現されているので、頭に入りやすいと思います。登場するキャラクターが各教科の先生と生徒2人(さとる、まどか)の他、まどかの兄(ゆうき)が出てくるのですが、吹き出しで、予想の仕方や考え方のポイントを伝えてくれるところも良いです。ただ、先生と先輩ポジションの役割が被っているような気がします。4人登場すると紙面もごちゃごちゃしてしまうのが残念です。
社会
6年生から歴史の学習が始まり、一段と覚えることが多くなった科目です。テキストで学んだことを「答えと考え方」の解説を読んで、より深く学ぶことができるので、両方活用したいところです。テキストの最後に今月のまとめページがあり、そこで復習できるもの良いです。
公立中高一貫校適性検査
公立中高一貫校の適性検査で求めらる5つの力、「教科基礎力」「表現力」「情報整理・運用力」「論理的思考力」「課題解決力」を身につける講座とのこと。受検の適性検査対策の講座で、総合的なベネッセの進研ゼミの「考えるプラス」と合わせて、塾なし受検の人におすすめしたい。頭を使って考える内容なので、鍛えられます。
公立中高一貫校作文
適性検査に必須の作文。息子が苦手な作文。小学校の低学年から、「ブンブンどりむ」やベネッセ「進研ゼミ」の作文講座を受講してきました。どの講座も丁寧に説明があり、書きやすい工夫がされています。自分の体験を具体的に書くということがポイントの一つですが、数をこなしてなんとか書けるようにしたいところです。例文や解答例に触れて、なんとかコツをつかんでくれるといいなあと思います。Z会の作文に、下書きのページが含まれているのは助かります。
料金
2023年度のZ会通信教育の費用は合計金額:163,705円(12で割ると約13,642円)
これは息子の受講コースの場合です。小学生コースの5講座「国語」「算数」「理科」「社会」「英語」と、専科の「公立中高一貫校適性検査」「公立中高一貫校作文」を12か月分一括払いした金額です。ちなに「国語」「算数」「理科」「社会」は「ハイレベル」を選択しています。
本科 | 本科 | 専科 | 専科 | |
5教科 | ハイレベル | 適性検査 | 公立作文 | |
12カ月一括払い | 101,145円 | 7,480円 | 27,540円 | 27,540円 |
まとめ
Z会の通信教育が息子にとっては、メイン教材となります。「エブリスタディ」の教材の名前の通り、毎日コツコツ机に向かいながら力をつけくれれば何よりですが、一人で勉強できない息子には、親の伴走が必要です。息子と一緒に親も勉強しながら、取り組もう思います。